古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを正常にしようと、顔をゴシゴシとこすっていたことが、真逆の結果に(涙)。
ターンオーバーなど正常に機能していない状態、ビニール肌になってしまったのでした。
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こすっていませんか?
あるTV番組で赤ちゃん肌のきれいな女性が登場してました。肌に水を垂らすと、水玉になって肌から浮いている感じ。肌の表面が皮脂で潤っているから水がはじけるんですね。
「肌に摩擦は絶対に駄目!」と、からだを洗う時は、石鹸を十分に泡立てて泡の上から肌にふれないように撫でて洗うとおっしゃってました。肌にはとにかくふれないそうです。全身洗うのに1時間はかかるそうで、こすらないってことは、時間がかかる行為ですね。
こちらの女性のような意識の方は別格ですが、ほとんどの方が、多かれれ少なかれ、自意識なく肌をこすっているのではないでしょうか。
洗顔の後、顔をタオルでこすっていませんか?タオルをトントンと顔にやさしくおしあてるだけにしていますか?
メイク落としのクレンジングもコットンでこすりとっていませんか?トントンとコットンでやさしくたたいて落としてますか?
こすることがなぜ肌に悪いのか?
肌をこすると皮脂膜や角質層にあるセラミドなど保湿成分まで摩擦でこすり落としてしまうので、肌の保湿成分が失われ、乾燥しやすい状態になります。一度こすり落としてしまうと、再生まで早くても3、4日かかり、こする行為を頻繁にしている場合は、もっとかかります。
肌はどこで生まれるか
通常は肌の表面の角質細胞がお役目を終えてめくり上がってはがれ落ちると、その合図で新しい細胞が基底層で生まれます。
新しい細胞が生まれるためには、肌表面の角質細胞がスムーズにはがれ落ちなければならないのです。このように、肌誕生のコントローラーは肌表面の角質細胞。「角質細胞が剥がれ落ちる」→「新しい細胞が生まれる」が規則的に行われています。
しかし、この角質細胞をこすり落としてしまったらどうなるのでしょうか?
まだ角質層になりきっていない細胞を無理やり格上げしちゃうようなもので、機能は未熟なので、肌を十分保護することができず、バリア機能が弱くなっています。その皮膚は刺激に対して負けないようにするために硬くなります。
このように肌の刺激になるようなことは、皮膚を固める原因になります。かかとや肘の皮膚は固いですよね。
古くなった角質を落とすことは良いことか?
ピーリングでボロボロと
ピーリングジェルを塗ってこすると、ボロボロと垢が落ちます。古くなった角質がはがれ落ちているかのように思われますが、ジェルに含まれる水分が蒸発したカスです。
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皮膚の専門家が行うピーリングは、ピーリングジェルとはまったく別のものでこすらないケア。瞬時にはボロボロむけません。皮がむけるのは数日後です。(足の裏の皮をべろ~んとはがすジェルパックと同じです。)
また、ピーリングなどで毛穴に刺激が加わり続けるとダメージが蓄積して、毛穴は炎症を起こします。これがすすむとニキビにも。
角栓をとるシートマスク
シートをはがすと角栓がとれたのが見えますから、これで除去できたような気持ちになりますが、角栓と一緒に正常な角質まではがされるので肌にとってはダメージです。毛穴はぽっかりあいたままクレーターを作ったようなもので、毛穴の解決策にはなりません。
毛抜きやグッズを使っても同様で、一時しのぎです。
角質をとるための酵素洗顔や、毛穴をひきしめる化粧水は、成分によっては刺激が強く、正常な肌までダメージを与えてしまいます。私は酵素洗顔で顔が真っ赤になった経験があります。
つまり、肌の状態にもよりますが、古い角質は無理やり取り除かなくても良いということになり、ターンオーバーを正常に機能させることが重要です。
思い込み
私の場合「古い角質を取り除こう」と思ったのがゴシゴシの出発点でした。
さすがにナイロンなど化学繊維で顔をこするのは良くないだろうとは思いましたが、「京都の舞妓さんも使っています」というキャッチコピーの甘いことばに誘われたシルクのタオルは細かい繊維で、シルクがタンパク質なので、肌を洗うにはちょうどよいそうで。
ここが思い込みだったのですが、ゴシゴシ洗うなんてどこにも書いてありませんでした。「なでるように」洗うと。
要するに私の使い方が間違っていたわけです。「洗う=こすり落とす」 みたいな方程式が出来上がっていたんですね。