肌にとってのクレンジングの問題点は何?その解決策は?

メイクを落とすにはクレンジング!何も迷わずに何十年もほぼ毎日クレンジングを使い続けておりました。

ところが、美肌にとって最大の敵がクレンジングだとしたら、それでも毎日使い続けますか?基礎化粧品のなかでもっともダメージが大きいのはクレンジング剤なのです。

肌のバリア層が破壊

オイル

ウォータープルーフの崩れないメイクをしていても、スルンと落とせるクレンジング。どうしてこんなに簡単にメイクが落とせるのでしょうか?

それは、台所の洗剤や、衣服の洗濯石鹸と基本的に成分は同じだからです。食器についたベトベトの油汚れも洗剤でサラッと落とせますね。

その、落とすための成分は界面活性剤です。

油性のメイクを浮かすのは「油分」、それを水と中和して落とすのが界面活性剤です。

界面活性剤がメイクを落としてくれるのはいいのですが、メイクだけではなく、肌の角質細胞のアミノ酸などの水溶性保湿成分も、脂溶性の細胞間脂質までも溶かしてしまいます。

このように肌のバリア層を壊してしまうことがクレンジングの問題点です。

クレンジングが肌に残る

肌に残る

クレンジングを使った後は、ヌルヌルした油(界面活性剤)が肌に残るので、ほとんどの方がさらに石けんで洗うことになるでしょう。

これがダブル洗顔ですね。

Step1.クレンジング剤でメイクを落とす
Step2.洗顔料で洗う

ほとんどの石けんの成分もクレンジングと同じく界面活性剤ですので、細胞間脂質などを溶かしてしまいます。

毎日、界面活性剤が入ったクレンジングと石けんを使い続けると、角質層の表面がめくれあがります。これが洗顔後の肌のつっぱり感の原因です。

このようにダブル洗顔により、バリア層が破壊されていきます。バリア機能の回復には健康な肌の人でも3、4日かかるのですが、毎日、クレンジングと石けん洗顔を繰り返していたら、肌が回復する間もありませんね。

オイルのクレンジングは刺激が強いけど、ミルクタイプのクレンジングならば肌にやさしいとは言われてますが、どちらも強力な界面活性剤であることにはかわりはありません。

特に、目の周りなどのポイントメイク用のクレンジング剤は強力です。

今、使っている洗顔料はどれくらい界面活性剤が強いのか簡単に調べる方法があります。

浴室の鏡に洗顔料を塗ってみて下さい。その後、シャワーで流してみて、数秒たっても鏡が曇らない場合は、界面活性効果が高いということになります。

ゴシゴシこする

アイメイクをとる

クレンジングとセットで行われるこするという行為も要注意です。

洗顔で脂分が落ちにくいために、ゴシゴシこすって肌を傷めてしまうことも。

クレンジングをなじませるためにこすったり、ましてやクレンジングマッサージなど肌へのダメージは大きいです。

とくにポイントメイクを落とすために目の周りをゴシゴシこすってしまうと、目元は頬に比べるととても皮膚が薄いので、たるみやシミの原因になります。

また、お手軽な拭き取るだけのシートになったメイククレンジングもありますが、拭き取る摩擦が刺激になることは否めません。

ファンデーションが残っていると肌を傷めてしまうと思っている方も多いと思いますが、たとえ、ファンデーションが残っていたとしても、皮膚の細胞は3、4日後には垢となって剥がれ落ちます。

完全に落とそうとこする方がはるかにダメージは大きいのです。

また、洗顔やクレンジング剤で肌を守る常駐菌を殺菌してしまうと、常駐菌の餌である皮脂がふえて脂漏性湿疹を引き起こすこともあります。

クレンジングを使わないという選択もあり

石けんで落とす

石けん

軽いメイクならば石けんで落とせるクレンジング剤不要のファンデーションもあります。ミネラルファンデーションはクレンジング不要というのが売りでもあります。

オリーブオイルで落とす

オリーブオイル

メイクの油分を落とすには、油で落とさなければならず、ならば、界面活性剤が入っていない油ならばということで、食用のエキストラバージンオリーブオイルをクレンジング代わりにする方法もあります。

2週間くらいで肌の色が明るくなったり、オリーブオイルで毛穴の黒ずみがとれるという美容法としてもとりあげられるくらいです。

但し、食用だから安全ということはなく、人によっては肌に合わない場合もありますし、オリーブオイルの精度も関係してきます。

油の粘りがとれにくいので石けんで洗いたくなってしまいますが、それをしたらオリーブオイルの意味がありませんので、湯船につかったりしてお湯で洗い流してくださいね。蒸しタオルでやさしく(やさしくです)拭き取ることも効果的です。

私の場合は

ここで話してきたことは、界面活性剤入りクレンジングを使うなということではなく、クレンジングの原理を理解して、美肌を目指すならどの方法を選択するかということです。

私は界面活性剤不使用の石けんで落とす方法を選択しました。

今まで使っていたシリコン入りのファンデーションは使えませんから、ミネラルファンデーションに買い替えました。

ミネラルファンデーションはカバー力は劣りますが、ナチュラルな感じに仕上がり頑張っている感が抜けて年相応でいい感じですし、なんといってもパッパッとつけられる手軽さで、メイクの時間が大幅に短縮できました。