「肌断食してます」というと、ほとんどの方がダイエットや健康法の何も食べない断食と勘違いされてしまいます。いえいえ違います。
肌断食とは
洗顔フォームや石鹸、クレンジング、化粧品を一切使わないスキンケアです。
なぜならば、化粧品によって肌にダメージが与えられ肌本来の持つ力が損なわれてしまうからというものです。
日本では数少ないアンチエイジング専門の美容形成外科医の宇津木龍一先生が提唱しているスキンケアです。やけどの皮膚再生治療から生まれた新しいスキンケアでもあります。
肌断食のやり方
一般的なスキンケアは
朝:洗顔フォームで洗顔、化粧水を塗って、美容液をつけて、化粧下地を塗って、ファンデーションを塗ってポイントメイク
夜:クレンジングでメイクを落とし、洗顔フォームで洗顔。その後、化粧水をつけて、ナイトクリーム
と、このパターンの方は多いのではないでしょうか。
それを、肌断食にすると
朝:水(ぬるま湯)のみで洗顔
夜:水(ぬるま湯)のみで洗顔
となります。
ごそっとスキンケアのステップが抜け、毎日、当たり前のように行っているスキンケアやメイクをやめるということです。
これが宇津木式スキンケアの完全な肌断食。
しかし、仕事もしているし、メイクをしないで外出なんて無理という方もいらっしゃいますよね。そういう場合は、夜だけ肌断食、週末だけ肌断食という方法もあります。
私は、毎日はメイクをする必要はないので、メイクをしない日は完全肌断食、メイクをする日は夜だけ肌断食としています。
メイクとした日の夜だけ肌断食(私の場合)
朝:水(ぬるま湯)のみで洗顔、その後、ワセリン(もしくは日焼け止め)、ミネラルファンデーション、ポイントメイク
夜:石鹸で洗顔、美容ソルト
メイクを落とすのにクレンジングは使いません。ミネラルファンデーションとセットで売られていた石鹸で、メイクを落とします。その後に美容ソルトで毛穴をきれいにし、これだけです。化粧水も、ナイトクリームも使いません。
ポイントメイクのアイライナーや口紅はクレンジング無しでも落とせるものを使っています。
肌に一番負担になるのはクレンジングですので、クレンジングを使わなくても落とせるメイクアップ用品にして、夜は何もつけないということを基本にしています。
このように肌断食といっても、色々なやり方があります。
肌断食だからといって、絶対に化粧品を全てやめなければと思わない方がいいです。「せねば」という思いは心に負担になります。肌に負担になるものを少しずつ減らしていくだけでも効果があるはずですから、できる範囲で行いましょう。
肌断食をはじめてから、
・化粧品にお金がかからなくなった
・スキンケアにかける時間がぐっと減ったので時間ができた
これは大きな副産物です。
化粧品は必要なのか
化粧水をつけないなんて「無理!無理!」乾燥して顔がバリバリになってしまうと思われる方もいるかもしれません。
ところが、化粧品をつけなくても肌は本来の持っている力で、だんだんと潤うようになります。
そもそも、人間は素肌で生きられるものということを忘れていませんか。
友達「何もつけなくてよく肌が乾燥しないね?」
友達「私には無理だわ、何もつけないと肌がつっぱっちゃう」
と、肌断食の話をすると9割方この会話になり、毎回、同じ反応なので、おもしろいなぁと微笑んでしまいます。これだけ日本の女性は化粧品命!になっているってことですね。すごいわ化粧品業界。
という私も数年前までは同じです。もっといい化粧品はないかと探し回る化粧品ボヘミアンでした。
20代からいつも顔のどこかにはぶつぶつとニキビができている不健康そうな肌。日焼けや髪が肌に触れるなど外部からの刺激で真っ赤になったり、蕁麻疹ができたり、正常以下といえる肌の状態が40代の中頃まで続きました。約20年間化粧品を探し求めていたわけです。
ある化粧品をつけて自分の手にはおえないくらい肌が荒れてボロボロと皮がむけ、皮膚科に通院したこともあります。この頃から過剰なスキンケアはやめました。というか、皮膚科から化粧品禁止令が出ました。
そうしたら、肌の状態があっという間に、よくなってきたではありませんか!それから徐々にスキンケアはマイルドなもの、そして種類を減らしていき、そして肌断食というものを知り実行したら、もっと肌の状態がよくなってきたではありませんか。
指で頬をさわると、ふわふわのマシュマロ肌に向かっているという感じです。
なんだか、私の肌は歳をとってからの方がいい状態かもしれません。加齢に伴う小じわやシミはありますが、肌の状態としては20代の頃よりも50代の今の方が健康的な肌です。
私の場合は、明らかに化粧品を使わない方が肌の調子が良いのです。それまでの化粧品ボヘミアンはいったい何のためだったのでしょう?どれほど散財してしまったことか。
皮膚についての正しい医学的な知識をもって、自分でスキンケアを選ぶことが大事です。人の数ほど肌の種類は存在しますので、あなたにあったスキンケアを見つけてくださいね。