化粧品をどのような基準で選んでますか?
安全性で選ぶ方が多いと思いますが、「肌に良さそう」とか根拠の無いイメージで選んだりしていませんか?
「無添加だから安心」「オーガニックだから安全」と思っていませんか?
無添加化粧品とは?
無添加化粧品=ナチュラルという意味ではありません。
「無添加化粧品」は字のごとく、何かが添加されていない・入っていないということになります。では、何が入っていないのでしょうか?
実は、無添加化粧品は何を無添加とするのかについて明確な基準がありません。
現在は、無添加化粧品というと、※旧表示指定成分が無添加であるという定義が多いようです。
(※1980年に薬事法で一部の成分のみ表示義務づけられた成分。2001年には化粧品の全成分表示が義務付けられたため「旧表示指定成分」と呼ばれる。)
このように、無添加化粧品とは、表示指定成分を配合していない化粧品をさしているのですが、何が無添加なのかをはっきり表示しないことで不明確になりつつあります。
たとえば、石油系の合成界面活性剤を使用していても、着色料は使用してないとすれば、無添加化粧品ということもできます。
パラベンや鉱物を使っていないと無添加とする場合もあります。
全成分の表示義務がありますが、成分の安定を目的として配合される成分(キャリーオーバー成分)については、表示しなくてもよいということになっています。
このように、無添加ということが安全の保障というわけではありません。
オーガニック化粧品とは
オーガニック栽培された植物を主役に作った化粧品のことです。歴史的にみても、植物が持つ自然本来のパワーをつかった薬は世界中にありますので、効用がありそうです。
農薬や化学肥料を使わずに有機栽培された植物エキスが入っており、自然由来の素材の効能により、人が本来持つ治癒力を高めてくれます。
化学物質が含まれていないので肌への刺激が少ないのが特徴です。
素材が売りでもありますので、原料選びや製造肯定の基準をきちんとカタログや店頭で明示していることが多いですね。
しかし、オーガニック化粧品についても、団体やメーカーによって基準が異なり、統一されたオーガニック基準はありません。
ケミカル成分が苦手な人におすすめなのがオーガニック化粧品ですが、人によってはその成分が合わないこともあります。
化粧品を選ぶ基準は自分の肌に合うか
化粧品が安全であることは大事ですが、無添加だから安心、オーガニックだから安心という基準で選ぶのではなく、自分の肌に合うかどうかです。
私の場合、ある果物の酵素を使った化粧品はNGでした。顔が赤くなりアレルギー反応だと思います。化粧品ではなくても、この果物を食べると胃がチクチクと痛くなり、根本的にこの果物が私の体に合いません。
無添加でも、オーガニックでも人によってはトラブルがないわけではありません。
自分の肌には合わない成分はあるのか、合わない場合はどんな成分が合わないのか、その成分が無添加の化粧品を選び、また、一人ひとりが自分の肌を考えて、自分に合った化粧品を選んでいきましょう。